マキマの怖い名言・セリフ60選を一挙紹介【象徴的な言葉TOP10も解説】

  • マキマの名言を一覧で見たい
  • マキマの怖いセリフを知りたい
  • あの名言が何話か知りたい
  • セリフの考察・意味を知りたい

引用/チェンソーマン公式サイト(Ep11 作戦開始)

『チェンソーマン』第一部(公安編)において、主人公デンジの上司として、そして物語の絶対的な中心として君臨した存在、マキマ。

彼女の振る舞いは、時に優しく、時に甘く、デンジでなくとも惹かれてしまうほどの抗いがたい魅力を放っていました。しかし、物語が進むにつれ、その美しい仮面の下にある「底知れない恐ろしさ」と「絶対的な支配欲」が明らかになっていきます。

なぜマキマは、あれほどまでに魅力的で、同時に恐ろしいのでしょうか? その答えは、彼女が発する一つ一つの「セリフ」にこそ隠されています。

この記事では、SAIKYOU+がマキマの名言・名セリフ60個以上を一挙に紹介。

序盤の思わせぶりなセリフから、彼女の本質である「支配」デンジを「犬」として扱う象徴的な発言、そして物語の核心に迫る恐ろしい目的まで、各シーンの状況や考察を交えて徹底的に解説していきます。

彼女の言葉を振り返れば、その真の魅力と恐怖の正体がわかるはずです。

ネタバレ注意

※この記事は、『チェンソーマン』原作漫画の重大なネタバレを全編にわたって含みます。未読の方は十分にご注意ください。

もくじ

マキマの名言・セリフのランキング選定基準

マキマの名言セリフ3つの観点

今回のランキングは、単なる人気投票や登場頻度で決めたものではありません。

マキマのセリフが持つ、あの独特な「恐ろしさ」と「彼女らしさ」が、どれだけ凝縮されているかに焦点を当てています。

読者の皆さんに「マキマの怖さの種類」が一目でわかるよう、以下の3つの基準を設定しました。

各セリフを5段階()で評価し、その総合点で順位を決定しています。

支配度

支配の悪魔らしさ

マキマの本質である「支配の悪魔」としての側面が、どれだけ強く表れているかを測る指標です。

他者を思い通りに操ろうとする有無を言わせぬ圧力、冷徹な命令、巧妙な言葉での誘導など、「マキマに逆らえない」と感じさせる度合いを評価。

恐怖度

読者の体感的な不気味さ

そのセリフが、読者にどれだけ「直接的な恐怖」や「不気味さ」を与えたかの指標です。

静かな威圧、常軌を逸した倫理観の欠如、理不尽な暴力性など、読者が思わず「ヒッ…」と声を漏らしてしまうような、ゾッとする度合いを評価。

衝撃度

チェンソーマンらしさ

「まさかそんな事を言う(する)とは…」という、読者の予想や常識を裏切った「驚き」の指標です。

物語の前提を覆すような発言や、突拍子もない要求など、常識が通じない『チェンソーマン』という作品らしさが、どれだけ出ているかを評価。

読み進めるごとに、支配度・トラウマ度・絶望感のすべてがカンストしていく様は、まさに圧巻。

読者の心を折りにくるマキマの言葉の重みを、ぜひ3つの視点評価と共に噛み締めてください。

Ouchi
では早速、この基準で厳選した「マキマの怖い名言ランキングTOP10」を見ていきましょう。

マキマの「怖い」名言・名セリフ 厳選ランキングTOP10

引用/チェンソーマン公式サイト(Ep04 救出)

ここからは、マキマの数あるセリフの中から「怖い」と感じさせた名言を、ご提供いただいた資料に基づき、SAIKYOU+独自の基準で厳選し直し、ランキング形式で紹介します。

ランク付けの3つの評価軸

支配度|他者を操る「支配の悪魔」らしさ、圧力の強さ

恐怖度|読者が感じた「直接的な恐怖」や「不気味さ」

衝撃度|物語の常識を覆す「意外性」や「チェンソーマンらしさ」

それでは、10位から見ていきましょう。

第10位:「キミの選択肢は二つ、悪魔として私に殺されるか人として私に飼われるか」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第1巻 第1話「犬とチェンソー」
シチュエーション ゾンビの悪魔を倒したデンジの前に現れ、彼を公安にスカウト(強制)する場面。

コメント

物語の冒頭、マキマがデンジにかけた最初の言葉です。この時点ではデンジにとって「救い」のように聞こえますが、物語を最後まで読むと、このセリフこそがマキマの支配者としての本質を示しています。
彼女は初めからデンジを「対等な人間」としてではなく、「飼う」対象としてしか見ていませんでした。全ての恐怖の始まりを告げる、支配の宣言です。

第9位:「これは返り血、私は撃たれなかった」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第4巻 第26話「銃は強し」
シチュエーション 新幹線で襲撃を受け、同行の黒瀬・天童を含め全員が撃たれたと思われた中、無傷で現れたマキマの一言。

コメント

この「無傷」のシーンこそがマキマの異常性を示した最初の場面です。「撃たれたが効かなかった」のではなく、「撃たれなかった」と平然と言い放つ姿。この辺りから、読者は彼女の「人間離れした何か」に底知れない恐怖を感じ始めます。

第8位:「死体が喋っている」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第8巻 第70話「摘む」
シチュエーション 地獄から生還したクァンシと魔人たちを(おそらく支配下で)殺害した後、中国語で喋るピンツイのセリフを遮る一言。

コメント

最強格のクァンシすら一方的に処理し、その仲間(ピンツイ)が何かを訴えようとした瞬間に、この冷酷な一言。彼女の目的遂行において、他者の命や言葉は「処理済みのノイズ」でしかありません。淡々と、しかし確実に相手を「死体」として処理する、マキマの合理的な冷徹さが際立ちます。

第7位:「私も田舎のネズミが好き」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第6巻 第52話「失恋・花・チェンソー」
シチュエーション デンジとの待ち合わせに向かおうとするレゼの前に、大量のネズミと共に出現した際の一言。

コメント

レゼがデンジにだけ語った「田舎のネズミと都会のネズミ」の例え話を、マキマが知っていることを意味します。彼女の「どこでも見ている(聞いている)」という全能感と、レゼの淡い期待を嘲笑うかのような登場の仕方は、まさにホラー。静かなセリフながら、凄まじい不気味さを放っています。

第6位:「ここにいる皆さんの…父や母 おばあちゃん おじいちゃん 兄弟 姉妹 恋人 奥さんの目です」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第4巻 第33話「作戦開始」
シチュエーション ヤクザの組長を脅すため、組員の家族たちの「目玉」が入った袋を差し出した場面。

コメント

「怖い」という点で、このセリフは外せません。マキマの「優しそうな上司」という仮面が剥がれ落ち、目的のためなら一般人を巻き込むことも、非人道的な手段(家族の目を集める)も厭わない異常性が露呈しました。 裏社会の人間を、さらに強大な「力」と「恐怖」で静かに制圧する。マキマの底知れない恐ろしさが、まざまざと描かれたシーンです。

第5位:「チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまうのです」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第10巻 第84話「地獄のヒーロー」
シチュエーション 岸辺に対し、自らの目的とチェンソーマンの能力の核心を明かす場面。

コメント

マキマが求めているもののスケールが、人間の理解を遥かに超えていることが判明するセリフです。彼女が戦っていたのは悪魔ではなく、「死」や「戦争」といった「概念そのもの」でした。 この世の理を捻じ曲げるという壮大すぎる目的。その手段としてチェンソーマンを利用しようとする彼女の執着の根源が明かされ、読者を震撼させました。

第4位:「私はチェンソーマンを使ってより良い世界を作りたいのです」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第10巻 第84話「地獄のヒーロー」
シチュエーション 第5位のセリフに続き、自らの「理想」を岸辺に語る場面。

コメント

一見、崇高な目的のように聞こえますが、その本質は「自分にとって都合の悪い概念(死、戦争など)を消し去る」という、究極の独善であり「支配」です。 彼女は「より良い世界」のために行動していると信じ込んでおり、そのための犠牲は一切考慮しない。「必要悪」という言葉で自分を正当化するのではなく、彼女は自らを「絶対的な正義」と信じているのです。その揺るぎない信念こそが、最大の恐怖です。

第3位:「デンジ君のお父さん、自殺したんじゃなくてキミが殺したんでしょ?」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 

登場 第10巻 第82話「朝食はしっかり」
シチュエーション パワーを失い絶望するデンジに対し、彼が心の奥底に隠していた「最大のトラウマ」を突きつける場面。

コメント

物理的な攻撃ではなく、「言葉」によってデンジの精神を完全に破壊し、支配を完成させようとするセリフです。マキマはデンジの全て(過去、トラウマ、弱さ)を知った上で、最も残酷なタイミングで、最も残酷な真実を告げます。 相手の尊厳を踏み躙り、「考えること」を奪い、「犬」として完成させるための、冷酷非道な精神的支配です。

第2位:「ぱん」

支配度 

恐怖度 

衝撃度 (規格外)

登場 第10巻 第81話「おてて」
シチュエーション デンジの誕生日、アキを失ったデンジを励まそうと家に来たパワーを、マキマが指で撃ち殺す場面。

コメント

これは「セリフ」ではなく「擬音」ですが、マキマの恐怖を象徴するシーンとして外すことはできません。 デンジの(そして読者の)僅かな希望であったパワーが、何の溜めもなく、あまりにもあっけなく「ぱん」という音と共に殺される。この理不尽さと、それを実行したマキマの表情(あるいは無表情)は、チェンソーマンという作品全体の常識を覆すほどの衝撃と絶望を与えました。マキマの「敵」としての側面が決定付けられた瞬間です。

第1位:「これは命令です、契約するといいなさい」

支配度 (規格外)

恐怖度 

衝撃度 

登場 第9巻 第74話「波の言う事」
シチュエーション 家族(銃の魔人)を殺す力を求め、「どんな悪魔とでも契約する」と懇願するアキに対する一言。

コメント

アキに対するこのシーンこそが1位にふさわしいと判断しました。 アキは自らの「意思」で契約を望みました。しかし、マキマはアキの「意思」を尊重したのではなく、彼の意思すらも「命令」によって上書きし、強制的に契約(=最悪の未来)へと導きます。 相手の自由意思、感情、願い、その全てを無視し、「自分より下位の者」として一方的にコントロールする。これこそが「支配の悪魔」の本質であり、マキマの恐怖の頂点を、冷え切った表情と共に完璧に表現した、文句なしの第1位です。

【網羅版】マキマの登場セリフ一覧/全60選【時系列・登場順】

マキマの登場セリフ 全60

先ほどのランキングTOP10では、特に強烈だったセリフを深掘りしました。

しかし、マキマの恐ろしさや魅力は、日常に潜む何気ない一言や、TOP10では紹介しきれなかった言葉にも表れています。

ここでは、マキマが発したセリフ全60選を、時系列・登場順に一挙に紹介します。

漫画やアニメのどのシーンで言ったか、彼女の言動がどう変化していったかを思い出しながら、その軌跡を振り返ってみてください。

「君がこれやったの?」

引用/第1巻 第1話「犬とチェンソー」

シチュエーション

デンジがポチタと契約し、初めてチェンソーマンの姿となってゾンビの悪魔(とヤクザたち)を全滅させた直後のシーンです。
現場に到着したマキマが、血まみれで立つデンジ(人間に戻った姿)と、周囲の惨状(バラバラになった死体)を見て、状況を確認するために発した最初の言葉です。

「私はゾンビの悪魔を殺しにきた、公安のデビルハンターなんだ」

引用/第1巻 第1話「犬とチェンソー」

シチュエーション

チェンソーマンの姿から戻ったデンジに対し、自分の身分を明かした際。

「君の選択肢は2つ」

引用/第1巻 第1話「犬とチェンソー」

シチュエーション

デンジに対し、公安の管理下に入るか、悪魔として駆除されるかの二択を迫った際。

「悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」
「飼うなら、ちゃんと餌はあげるよ」

引用/第1巻 第1話「犬とチェンソー」

シチュエーション

デンジに「飼われる」選択肢を選ばせようと、餌(食事)を条件として提示した際。

「(朝飯?) う~ん…食パンにバターとジャム塗って」
「サラダ、コーヒー、あとデザート…かな?」

引用/第1巻 第1話「犬とチェンソー」

シチュエーション

デンジの「朝飯は…?」という問いに対し、彼が夢見る「普通の食事」を具体的に列挙した際。

「君の状態は歴史的に見ても、前例がとても少ないよ」
「名前もまだ付いてないくらいにね」

引用/第1巻 第2話「ポチタの行方」

シチュエーション

公安の車で移動中、デンジの「人と悪魔の融合」という特異な状態について説明した際。

「その話、信じるよ」
「私は特別に鼻が利くんだ」
「だから分かる、君の親友は君の中で生きてる」
「ロマン的な意味じゃなく、体から人と悪魔、2つの匂いがするもん」

引用/第1巻 第2話「ポチタの行方」

シチュエーション

デンジがポチタの心臓で生き返った話を「信じる」と伝え、その理由を説明した際。

「(好きなタイプ?) う~ん…デンジ君みたいな人」

引用/第1巻 第2話「ポチタの行方」

シチュエーション

車中、デンジからの「マキマさんはどんな男が好きなタイプっスか?」という質問に答えた際。

「君の働きぶりがよければ、一緒に仕事できるよ」
「だから頑張ってね」

引用/第1巻 第2話「ポチタの行方」

シチュエーション

デンジを早川アキに預ける際、彼に仕事への動機付け(=自分と仕事できる)を与えた際。

「デンジ君は特別なの」
「だから、特別な対応で扱うことになりました」

引用/第1巻 第3話「東京到着」

シチュエーション

早川アキに対し、デンジを(通常の魔人ではなく)人間として扱う理由を説明した際。

「公安を辞職したり違反行動があった場合、デンジ君は悪魔として処分されます」
「”死ぬまで一緒に働こう”ってこと」

引用/第1巻 第3話「東京到着」

シチュエーション

デンジに対し、公安デビルハンターとしての厳しい契約内容(=辞められない)を通告した際。

「公安対魔特異4課は実験的な部隊なの」
「結果が出せなかったら、すぐにでも上の方々が解体しちゃうかもしれない」
「そうなったら君達がどうなるかは、分かるよね?」

引用/第2巻 第9話「救出」

シチュエーション

デンジとパワーに対し、4課の存続と彼らの命が「結果」次第であることを説明した際。

「民間が手をつけた悪魔を公安が殺すのは業務妨害」
「普通だったら逮捕されちゃうよ」

引用/第2巻 第9話「救出」

シチュエーション

民間の獲物(コウモリの悪魔)を横取りしたデンジとパワーを叱責した際。

「静かに出来る?」

引用/第2巻 第9話「救出」

シチュエーション

言い訳をするパワーに対し、有無を言わさぬ威圧感(支配)を込めて黙らせようとした際。

「偉いね、パワーちゃん」
「正直、どっちが足を引っ張ったとかはどうでもいいかな」
「私は2人の活躍を見たいんだ」
「私に活躍見せられそう?」

引用/第2巻 第9話「救出」

シチュエーション

恐怖で従順になったパワーを褒め、デンジとパワーに「活躍」への期待(という名の命令)をかけた際。

「期待に応えられそうなのが1匹、面白いのが1匹」
「最近拾った子犬です」

引用/第2巻 第10話「コン」

シチュエーション

岸辺との会話で、デンジとパワーを「子犬」と称して品定め(紹介)した際。

「全ての悪魔は名前を持って生まれてくる」
「その名前が恐れられているものほど、悪魔自身の力も増すという」

引用/第2巻 第11話「妥協」

シチュエーション

デンジに対し、悪魔の強さが「名前の恐怖」によって決まるという世界のルールを説明した際。

「コーヒーは怖いイメージはまったくないから、コーヒーの悪魔がいたら弱いだろうね」
「でも、車の悪魔がいたらどうだろう?」
「タイヤにひかれて死ぬイメージがあるから、強いかも」

引用/第2巻 第11話「妥協」

シチュエーション

悪魔の強さのルールについて、デンジに分かりやすい例(コーヒーと車)を挙げて説明した際。

「デンジ君は”チェンソーの悪魔”になれる」
「面白いと思うけどな」

引用/第2巻 第11話「妥協」

シチュエーション

デンジに対し、彼が「チェンソーの悪魔」として人々に恐れられる存在になれる可能性を示唆した際。

「早川君ちの部屋1つ、パワーちゃんに貸してほしいの」
「君ならデンジ君とパワーちゃんの、いい首輪になれるからね」

引用/第2巻 第12話「揉む」

シチュエーション

早川アキに対し、パワーの同居と、デンジとパワーの監視役(首輪)になるよう命じた際。

「(なんで?) 私が早川君を1番に信用しているからだよ」

引用/第2巻 第12話「揉む」

シチュエーション

アキの「なんで俺が」という疑問に対し、「信用」という言葉を使って彼を懐柔した際。

「書類ばっかりで嫌だね」
「コウモリの悪魔を倒したのに悪いことしたみたい」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

デンジが提出した(パワーに強要された嘘の)始末書を読みながら、彼に同情的に語りかけた際。

「デンジ君、エッチなことはね」
「相手のことを理解すればするほど気持ちよくなれると、私は思うんだ」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

「胸を揉む」ことに固執するデンジに対し、より深い(と見せかけた)関係性について教示する際。

「相手の心を理解するのは難しいことだから」
「最初は手をじっくり観察してみて」
「指の長さはどれくらい?」
「手のひらは冷たい? 温かい?」
「耳の形は?」
「指を噛まれたことはある?」
「覚えて」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

デンジに「相手を理解する方法」として、手を触れさせ、指を噛ませるという行為を促した際。

「デンジ君の目が見えなくなっても、私の噛む力で私だって分かるくらいに…覚えて」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

デンジに指を噛ませながら、「自分(マキマ)を記憶しろ」と深く刷り込もうとした際。

「デンジ君、お願いがあるんだけど…いいかな?、銃の悪魔を倒してほしいの」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

指を噛ませた直後、デンジに「銃の悪魔を倒す」という大きな目的(お願い)を提示した際。

「13年前、米国に出現して今もどこにいるか分からない、全てのデビルハンターが殺したがっている、とっても強い悪魔」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

「銃の悪魔」について、その強大さとデビルハンターの共通の敵であることを説明した際。

「私ね、デンジ君なら殺せると思うんだ、君はほかのデビルハンターの誰よりも特別だから」

引用/第2巻 第14話「エロキス」

シチュエーション

デンジに対し、「特別」という言葉を使い、彼に「銃の悪魔を倒せる」と期待をかけた際。

「もしもデンジ君が銃の悪魔を殺せたら、私がキミの願い事、なんでも1つ叶えてあげる」

引用/第2巻 第14話「」

シチュエーション

「銃の悪魔討伐」の報酬として、デンジに「なんでも1つ願い事を叶える」という契約を提示した際。

「(デンジ君のこと?) 私より飲んだら教えてあげる」

引用/第3巻 第22話「チュッパチャプス コーラ味」

シチュエーション

4課の飲み会で、姫野から「デンジ君のことどう思ってるの?」と聞かれた際、はぐらかした言葉。

「口開けて」
「多分、一生ゲロの味は忘れられないよ」
「でも大丈夫。デンジ君はこれから死ぬまで、いろんな初めての味を体験する」
「ゲロの味を思い出してる暇なんてないよ」

引用/第4巻 第29話「100点満点」

シチュエーション

沢渡の襲撃後、酔ってゲロ(姫野の)を吐いたデンジに、間接キスでアメを与えた際。

「とりあえずファースト間接キスは…チュッパチャップスのコーラ味だね」

引用/第4巻 第29話「100点満点」

シチュエーション

デンジにアメ(チュッパチャップス)を与えた後、これが「ファースト間接キス」だと定義した際。

「京都の偉い人達と会いたくないなあ、みんな怖いんだもん、ご飯は穏やかな気持ちで食べたいのに」

引用/第4巻 第33話「」

シチュエーション

新幹線内で、京都での会食相手(偉い人達)への軽い不満を部下たちに漏らした際。

「昨日のお酒、美味しかった」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

会食への不満を漏らした後、ふと昨晩の(デンジたちとの)酒を思い出して呟いた際。

「黒瀬君、天童ちゃん、新幹線内で銃撃に遭った」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

東京で銃撃され(マキマ自身は無傷)、新幹線の部下に電話で状況を伝えた際の第一声。

「死体があるから片づけさせて、会食は中止」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

新幹線の部下に、自分が撃たれた現場の処理と、予定の中止を冷静に指示した際。

「これは返り血、私は撃たれなかった」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

新幹線の部下(黒瀬・天童)に対し、自分が無傷であることを電話越しに伝えた際。

「(東京へ?) 今から行っても間に合わないだろうね」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

部下からの「東京に戻るか」という問いに対し、敵の襲撃は続いていると予測し否定した際。

「恐らく、敵の目的はデンジ君だ、ここで対応しよう」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

敵の狙いをデンジ(チェンソー)と推測し、京都から遠隔で反撃することを決断した際。

「黒瀬君、法務省から終身刑以上の犯罪者を30人ほど借りてきて」
「天童ちゃん、近くにある出来るだけ標高が高い神社を1つ貸し切って」
「あと…私の着替えもお願いします」

引用/第4巻 第33話「作戦開始」

シチュエーション

京都での遠隔反撃(神社の儀式)の準備のため、部下たちに具体的な指示を出した際。

「ここで私が出来ることは終わりました、東京に戻ります」

引用/第4巻 第34話「全員集合」

シチュエーション

神社での儀式(遠隔圧殺)を終え、東京での事態収拾のため部下たちに告げた際。

「最強に元気なら 明日の休み 私とデートしない?」

引用/第5巻 第39話「きっと泣く」

シチュエーション

映画デートに誘うセリフ。日々の戦いや経験で少し落ち込んでいるように見えるデンジに対し、彼を懐柔するためか、あるいは気まぐれか、「元気なら」と前置きしつつデートに誘う場面。

「今日は今から夜の十二時まで映画館をハシゴして見まくります」

引用/第5巻 第39話「きっと泣く」

シチュエーション

始まった映画デートの冒頭で、自身の映画鑑賞スタイル(映画マニアであること)をデンジに宣言するセリフ。この後、本当に複数の映画をぶっ通しで鑑賞します。

「私も十本に一本くらいしか面白い映画には出会えないよ でもその一本に人生を変えられた事があるんだ」

引用/第5巻 第39話「きっと泣く」

シチュエーション

「オレ映画とかわかんないのかも」と弱音を吐くデンジに対し、映画好きとして共感を示しつつ、自身の価値観(人生を変える一本がある)を語る場面。

「あったよ」

引用/第5巻 第39話「きっと泣く」

シチュエーション

映画デートの後、「俺に心ってあると思います?」と聞くデンジ。マキマはデンジの胸に耳を当て、心音を聞いて「あったよ」と答えます。デンジの人間性を肯定する(ように見せかける)象徴的なシーンです。

「(公安を辞めた)一般市民に公安の内部事情を教えられないな」

引用/第6巻 第52話「失恋・花・チェンソー」

シチュエーション

レゼとの戦いの後、公安を辞めたいと申し出たデンジに対し、冷たく突き放した際。

「土を掘って中のネズミを犬に噛み殺して貰うんだけど……どうしてだろうね
それを見ていると とても安心するの」

引用/第6巻 第52話「失恋・花・チェンソー」

シチュエーション

レゼとの激戦後、デンジとの会話(あるいは独白)にて。これは「田舎のネズミ(=レゼ)」を「犬(=公安、あるいはデンジ)」を使って処理したことを暗喩しています。自身の支配欲が満たされることに「安心する」という、マキマの異常性を覗かせるセリフです。

「私は悪魔から、1人でも多く人を救いたいだけです」

引用/第7巻 第54話「江の島にいくには」

シチュエーション

ヤクザの組長(銃の悪魔の手先)に対し、自分の行動の「大義」を語った際。

「今回の作戦が成功すれば、4課の存在を積極的に報道することになってます」
「そうすれば4課は今より動きやすくなって、より悪魔から人を救える」

引用/第7巻 第54話「江の島にいくには」

シチュエーション

ヤクザの組長に、4課の存在意義と、今回の作戦の目的(情報公開)を説明した際。

「あなた(ヤクザ)の言う”必要悪”というものは、悪事を行う自分を正当化する言い訳です」
「その言い訳は社会に必要ない」

引用/第7巻 第54話「江の島にいくには」

シチュエーション

ヤクザの組長の「必要悪」という詭弁に対し、マキマ自身の「必要悪」の定義を語る前置き。

「必要な”悪”というのは、常に国家が首輪を付けて支配しているものです」

引用/第7巻 第54話「江の島にいくには」

シチュエーション

ヤクザの組長に対し、真の「必要悪」とは国家(=自分)が管理するものだと定義した際。

「デンジ君がドア開けて 私がパワーちゃん殺すから」

引用/第10巻 第81話「おてて」

シチュエーション

アキを失い、「犬」になることを受け入れたデンジ。そこへデンジの誕生日を祝いにパワーが訪ねてきます。マキマはデンジの目の前でパワーを殺すため、デンジ自身にドアを開けるよう「命令」する、絶望の始まりを告げるセリフです。

「これからデンジ君が体験する幸せとか普通はね」
「全部私が作るし全部私が壊しちゃうんだ」

引用/第10巻 第82話「朝食はしっかり」

シチュエーション

パワーを殺され、「何も考えたくない」状態になったデンジへの追い打ち。デンジの人生における幸福も不幸も、その「普通の生活」への願望すら、全て自分がコントロールしていると宣言し、完全な支配を突きつける場面。

「私は彼のファンです、地獄のヒーロー チェンソーマン」

引用/第10巻 第84話「地獄のヒーロー」

シチュエーション

岸辺に自身の目的を明かす場面。チェンソーマン(ポチタ)の「食べた悪魔の存在を消す能力」に心酔しており、自身がその「ファン」であることを告白します。単なる支配欲だけでなく、歪んだ憧憬があることを示すセリフです。

「チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまうのです」

引用/第10巻 第84話「地獄のヒーロー」

シチュエーション

マキマが岸辺に語る、物語の核心の一つ。チェンソーマンの真の能力と、マキマが彼に執着する理由(=都合の悪い概念を消す)が明かされる衝撃的なシーン。

「私はチェンソーマンを使ってより良い世界を作りたいのです」

引用/第10巻 第84話「地獄のヒーロー」

シチュエーション

岸辺に対し、自身の最終目的を語るセリフ。彼女の言う「より良い世界」とは、「死」や「戦争」といった彼女にとって不要な概念が消え去った世界のことであり、その独善的な正義と壮大な計画が明かされます。

「私は…面白くない映画はなくなった方がいいと思いますが」

引用/第11巻 第93話「君と糞映画」

シチュエーション

チェンソーマン(ポチタ)との最終決戦の最中。チェンソーマンの能力に絡め、「面白くない映画」という主観的な概念すらこの世から消えてほしい、という自身の独善的な思想を映画に例えて語る場面。

「デンジ君起きて ちゃんと私の手で殺してあげる
一緒に殴りあおう」

引用/第11巻 第94話「チェンソーマン対武器人間ズ」

シチュエーション

チェンソーマン(ポチタ)との激戦で消耗し、倒れた相手(=ポチタの中のデンジ)に呼びかけるセリフか。マキマはあくまで「チェンソーマン」と戦い、自分の手で決着をつけたかったという意志が表れています。

「私達の邪魔をするなら死んで」

引用/第11巻 第95話「チェンソーマン VS 支配の悪魔」

シチュエーション

最終決戦。マキマが理想とする「地獄のヒーロー」としてのチェンソーマンと、目の前のチェンソーマン(デンジ)の行動が食い違った(=デンジが普通の幸せを望んだ)ことへの拒絶。「私達(マキマと理想のチェンソーマン)」の邪魔をするな、とデンジを切り捨てる冷酷な一言。

「一緒にたくさん食べて寝て 幸せな生活をしましょう。」

引用/第11巻 第95話「チェンソーマン VS 支配の悪魔」

シチュエーション

最終決戦の最中、あるいは直前のセリフ。デンジがかつて求めた「普通の幸せ」を、マキマが支配者として(あるいは皮肉を込めて)提示する場面。1話の「飼う」というセリフと対になる、歪んだ支配の形を示しています。

以上、マキマのセリフ全60選でした。

こうして時系列ですべて振り返ると、最初期の優しい(ように見えた)言葉から、徐々に「支配の悪魔」としての本性が現れてくる過程がよくわかります。

【余談】チェンソーマンの人気キャラたちの名言集

この記事ではマキマの「怖い」セリフに焦点を当ててきましたが、『チェンソーマン』の魅力は、マキマ以外のキャラクターたちが放つ強烈な「名言」にもあります。

ここでは少し余談として、主人公デンジをはじめ、パワー、アキ、レゼといった人気キャラたちの印象的なセリフをピックアップしてご紹介します。

デンジの名言・セリフ

名言・セリフ5
  • 「俺達の邪魔ァすんなら死ね!」
  • 「じゃあ夢バトルしようぜ!夢バトル!!」
  • 「楽しくなる為に頑張ってきたのに楽しくなくて頑張るのは糞だ」
  • 「ジジイに教わらなかったかア~?獣が狩人の言葉信じるなってなあ~!?」
  • 「俺は俺の事を好きな人が好きだ」

「俺達の邪魔ァすんなら死ね!」

登場 第1巻 第1話「犬とチェンソー」

このセリフは、デンジの全ての行動の「原点」を示す言葉として選びました。

彼の戦う理由は正義感ではなく、「ポチタとのささやかな日常(夢)」という極めて個人的なものです。

その夢を邪魔する者に対しては、一切の容赦をしないという彼の純粋さと、紙一重の危険性(暴力性)がこの一言に詰まっています。

デンジらしいシーン

「俺」ではなく「俺達」と叫ぶ点に、デンジにとってポチタがどれほどかけがえのない存在であったかが凝縮されています。

彼は自分のためではなく、「俺達の夢」のために戦っている。借金取りの言葉を一度は受け入れようとしながらも、自分たちの夢を踏みにじられた瞬間に怒りを爆発させる。

この純粋すぎる動機こそが、主人公デンジの根幹をなすものであり、チェンソーマンという物語の始まりを告げるにふさわしい第一声です。

「じゃあ夢バトルしようぜ!夢バトル!!」

登場 第2巻 第10話「コン」

デンジの行動原理である「夢」が、いかに本能的で短絡的(=胸を揉みたい)であるか、そしてそれを馬鹿にされた時に逆ギレする「子供っぽさ」を象徴するセリフとして選びました。

「夢バトル」という独特すぎる語彙センスも、デンジの思考回路を完璧に表現しています。

デンジらしいシーン

「夢」という言葉の重みを一切無視し、「胸を揉みたい」という欲求を「夢」として堂々と公言できるのがデンジです。

さらに、それを他人に否定されると「てめえの夢ェ!胸揉む事以下な〜!?」と、自分の価値観を基準に相手を論破(?)しようとする。

このどこまでも自分に正直で、本能のままに行動し、難しい理屈を単純な「バトル」に置き換えてしまう思考こそが、デンジというキャラクターの最大の魅力です。

「楽しくなる為に頑張ってきたのに楽しくなくて頑張るのは糞だ」

登場 第4巻 第30話「もっとボロボロ」

普段は考えることを放棄しているデンジが、時折口にする「本質を突いた哲学」を代表するセリフです。

彼の行動原理は常にシンプルで、「楽しいこと」「普通の生活」が目的です。その目的を見失って「頑張る」こと自体が目的になるのはおかしい、という彼の言葉は、多くの読者の心を打ちました。

デンジらしいシーン

岸辺による地獄の特訓(=楽しくない頑張り)の最中に放たれたこの言葉は、デンジの純粋な疑問です。

「楽をするため」「楽しくなるため」に頑張るという彼のシンプルな動機は、複雑な社会で目的を見失いがちな現代人にとって、ある種の真理と言えます。

考えるのが苦手なデンジだからこそ辿り着いた、飾り気のないストレートな言葉が非常に印象的なシーンです。

「ジジイに教わらなかったかア~?獣が狩人の言葉信じるなってなあ~!?」

登場 第5巻 第37話「電車・頭・チェンソー」

デンジが「頭を使わない」状態から、岸辺の教えを「自分なりに解釈して実践する」までに成長したことを示すセリフです。単なる馬鹿ではなく、生き残るための「狡猾さ」と「学習能力」を身につけたことが分かります。

デンジらしいシーン

サムライソードの「爺ちゃんに教わらなかったか」という忠告に対し、即座に「ジジイ(岸辺)に教わらなかったか」と返す機転が光るシーンです。

岸辺の教え=「獣(=悪魔・デンジ)は狩人(=デビルハンター)の言葉を信じるな」を、敵であるサムライソードとの戦いに応用し、相手の言葉(=罠)を逆手に取って勝利する。

師匠の教えをしっかり学び、それを自分の武器として使いこなすデンジの成長が感じられる、非常に痛快なシーンです。

「俺は俺の事を好きな人が好きだ」

登場 第5巻 第40話「恋・花・チェンソー」

デンジの「愛されたい」という根源的な欲求が、最も素直に表れたセリフです。彼は非常に単純で、「自分を肯定してくれる人」「好意を向けてくれる人」を無条件に好きになってしまいます。

デンジらしいシーン

マキマ一筋だったはずが、レゼからの積極的なアプローチにあっという間に心が揺らぎ、「俺この娘好きになっちまう」と葛藤する。

その末に出たこの言葉は、デンジの「チョロさ」の表れであると同時に、彼がどれだけ他者からの「肯定」や「愛情」に飢えているかを示す、切実な本音でもあります。

彼の純粋さであり、同時にマキマに利用される最大の弱点でもあるという、デンジの核となる価値観が示されたシーンです。

パワーの名言・セリフ

名言・セリフ5
  • 「ウヌの気持ちわかったぞ、酷い気分じゃな」
  • 「ワシは暇だからノーベル賞を考えておった!」
  • 「裏切りは人間のする最も愚かな行為の一つじゃ…」
  • 「あたりまえじゃ!デンジはワシのバディじゃからな!」
  • 「ワシを見つけに来てくれ」

「ウヌの気持ちわかったぞ、酷い気分じゃな」

登場 第1巻 第7話「ニャーコの行方」

このセリフは、「血の魔人」として自己中心的かつ傲慢に生きてきたパワーが、初めて「他者(ニャーコ)」への明確な愛着と喪失感を自覚した瞬間を示す言葉として選びました。

それまで人間を「殺す対象」としか見ていなかった彼女が、デンジのポチタへの想いと、自分のニャーコへの想いを重ね合わせ、「共感」を覚えた決定的なターニングポイントです。

パワーらしいシーン

「酷い気分じゃな」と言いながらも、表情は平然としているのが非常に魔人らしく、アンバランスな印象を与えます。

彼女はまだ「悲しい」という感情をどう処理していいか分からず、ただデンジの言葉を借りて自分の状態を説明しているかのようです。

この「感情の芽生え」と「魔人としての未熟さ」が同居している様こそが、パワーというキャラクターの原点であり、デンジとの関係性が始まるきっかけとなった重要なシーンです。

「ワシは暇だからノーベル賞を考えておった!」

登場 第2巻 第16話「はじめての味」

パワーの「傍若無人」で「底抜けのアホ」であるという、彼女の最大の魅力を象徴するセリフとして選びました。

「永遠の悪魔」によってホテルに閉じ込められ、他のメンバーが精神的に追い詰められていく中、彼女だけは一切動じず、「ノーベル賞を考えていた」と豪語します。

パワーらしいシーン

極限状態において、人間の「常識」や「恐怖」が一切通用しないパワーの規格外の精神性が際立っています。

「ノーベル賞を発明すれば人間はワシにひれ伏す」という思考回路は、どこまでも自己中心的で傲慢

しかし、その根拠のない自信とアホさ加減が、絶望的な状況において一種の清涼剤のように機能しています。彼女が「普段から頭がおかしい」からこそ、異常時においても「いつも通り」であるという、パワーの最強の個性が光る名シーンです。

「裏切りは人間のする最も愚かな行為の一つじゃ…」

登場 第7巻 第53話「夢の中」

一見すると非常に哲学的で真面目なセリフを口にするという、パワーの「奇妙なアンバランスさ」を示す言葉として選びました。

早川家の日常という平和なシーンで、唐突に重々しい言葉を放つギャップが印象的です。

パワーらしいシーン

もちろん、このセリフの「裏切り」とは、ニャーコが自分よりデンジに懐いていることを指しています。

その動機は非常に自己中心的でスケールが小さいにもかかわらず、言葉選びだけはやたらと大袈裟。

この「言っていることの重大さ」と「理由のくだらなさ」のギャップこそが、パワーというキャラクターの可笑しみです。深刻そうに見えて、

その実、平和な早川家での日常に馴染んでいる証拠でもあり、ほのぼのとした笑いを誘うシーンです。

「あたりまえじゃ!デンジはワシのバディじゃからな!」

登場 第11巻 第89話「がんばれチェンソーマン」

デンジとの絆が、パワーの中で最も優先すべき「本物」の関係になったことを、彼女自身の口から力強く宣言するセリフです。

序盤ではデンジを平気で裏切り、利用しようとしていたあのパワーが、今やデンジを助けるために「あたりまえじゃ!」と言い放つ。

彼女の精神的な成長と、二人の友情の到達点を示す、非常に胸が熱くなる言葉です。

パワーらしいシーン

ポチタ(チェンソーマン)という、自分よりも遥かに格上の存在からの「お願い」に対して、一切臆することなく「あたりまえじゃ!」と返す傲岸不遜さ。

この態度のデカさこそがパワーです。しかし、その理由が「ワシのバディじゃからな」という、一点の曇りもない友情に基づいている。

絶望的な状況での復活と、パワーらしい傲慢さ、そしてデンジへの確かな愛情が全て詰まった、最高のカタルシスを生む名シーンです。

「ワシを見つけに来てくれ」

登場 第11巻 第91話「パワー・パワー・パワー」

パワーがデンジに遺した、最後の「契約」であり「願い」です。

自己中心的だった彼女が、初めて自分を犠牲にして他者(デンジ)を生かそうとする。そして、ただ消えるのではなく、「必ず探しに来い」と命令形で未来を託す。

この言葉は、二人の絆が一時的なものではなく、物語を超えて続いていくことを示す、希望のメッセージです。

パワーらしいシーン

この「ワシを見つけに来てくれ」という最期の言葉は、傲慢な「命令」のようでありながら、デンジがいなければ自分は存在し得ないという「懇願」のようにも聞こえます。

どこまでもパワーらしく尊大でありながら、初めて見せる弱さや寂しさが入り混じった、彼女の人間味の集大成とも言えるセリフです。

デンジとポチタの最初の契約シーンと同じゴミ箱の中でこの言葉が交わされる演出も相まって、読者の涙を誘う、チェンソーマン屈指の名場面です。

早川アキの名言・セリフ

名言・セリフ5
  • 「一本だけ吸ってやる、一生で吸うタバコはこの一本だけだ」
  • 「アンタは黙って見てればいい 俺が負けて死んだその時に笑いに来てください」
  • 「姫野先輩、天国まで聞こえるか?オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」
  • 「そうだった…オレ…キャッチボールがしたいんだった」
  • 「目の前で死なれるのだけは・・・もう御免だ・・・」

「一本だけ吸ってやる、一生で吸うタバコはこの一本だけだ」

登場 第2巻 第16話「はじめての味」

アキと姫野の「関係性の始まり」と、アキの「まともさ」「常識人」としての側面を象徴するセリフです。

「骨が腐るから」と喫煙を拒む姿は、デビルハンターという狂った世界においては非常にまっとうな感性です。

しかし、そんな彼が姫野のペースに巻き込まれ、結果的にこの「一本」がきっかけで喫煙者となってしまう。彼の人の良さや、他者(特に姫野)の影響を受けやすい側面が表れています。

アキらしいシーン

この回想シーンがあるからこそ、後にアキが姫野の死後、ベランダでタバコを吸いながら「Easy revenge!」を思い出すシーンの重みが格段に増します。

彼にとってタバコは、姫野との絆であり、彼女を思い出すための装置(レクイエム)となりました。生真面目な彼が、姫野という存在によって少しずつ変わっていった、その愛すべき第一歩を示す、微笑ましくも切ない名シーンです。

「アンタは黙って見てればいい 俺が負けて死んだその時に笑いに来てください」

登場 第4巻 第33話「作戦開始」

このセリフは、早川アキというキャラクターの根幹にある「強固な復讐心」と「悲壮なまでの覚悟」を最も端的に示している言葉として選びました。

彼は「銃の悪魔を殺す」という目的のためなら、自らの命すら勘定に入れており、それを他人に同情されたり、中途半端に止められたりすることを何よりも嫌います。

アキらしいシーン

同じく家族を悪魔に殺された先輩である黒瀬から「到底勝てない」という現実的な忠告を受けた際の返答です。

アキは作中屈指の「常識人」であり「まとも」ですが、こと復讐に関しては常軌を逸した狂気を内包しています。

「まとも」だからこそ、自分の実力不足や勝算の低さも理解している。その上で、すべてを受け入れ、自分の死すら「笑いに来てください」と突き放す。彼の持つ冷静さと狂気が同居した、アキという人間の不退転の決意が凝縮された名シーンです。

「姫野先輩、天国まで聞こえるか?オレ達からアンタへの鎮魂歌(レクイエム)だ」

登場 第4巻 第38話「気楽に復讐を!」

アキの「復讐」が、姫野というかけがえのないバディを失ったことで、より個人的で感情的なものへと変貌したことを示すセリフです。

同時に、生真面目なアキが、デンジやパワーと過ごす中で「チェンソーマンらしい」悪趣味なユーモア(=金玉蹴り)を復讐の手段として受け入れている、彼の「変化」も感じられるため選びました。

アキらしいシーン

姫野の「Easy revenge!」という言葉が、まさか「サムライソードの金玉を蹴り上げ続ける」という形で回収されるとは、読者の誰もが予想しなかったはずです。

厳かな「鎮魂歌(レクイエム)」という言葉とは裏腹の、あまりにもシュールで残酷な光景。

しかし、そこには確かに姫野への深い想いと、仇を討つという純粋な怒りの発露があります。

カタブツだったアキがデンジと一緒になって悪趣味な復讐に興じる姿は、彼らが「バディ」や「家族」になっていく過程の象徴であり、笑いと悲しみが混在するチェンソーマンらしい名シーンです。

「目の前で死なれるのだけは・・・もう御免だ・・・」

登場 第6巻 第50話「シャークネード」

アキの行動原理が、当初の「復讐」から、「今いる仲間を守りたい」という切実な願いへシフトしていることを明確に示すセリフです。

家族を失い、姫野をはじめ多くのバディを失い続けてきた彼の「トラウマ」と、根底にある「優しさ」が凝縮されています。

アキらしいシーン

天使の悪魔に触れれば自分の寿命が吸われると分かっていながらも、台風の悪魔に飛ばされそうになった彼を咄嗟に助けてしまうシーン。

そこには損得勘定や理屈はなく、「仲間を失いたくない」という純粋な恐怖と拒否感があります。

これ以上、自分の手の届く範囲で誰かが死ぬことへの耐え難い苦痛が、アキに寿命という代償を払わせる。彼の弱さであり、同時に最大の強さ(優しさ)が表れた瞬間です。

「そうだった…オレ…キャッチボールがしたいんだった」

登場 第9巻 第78話「ゆきがっせん」

早川アキの物語の終着点であり、彼の人生の「真の願望」が明かされる、最も悲劇的で重要なセリフです。

彼の原動力は、弟を失った「雪合戦」のトラウマから来る「復讐心」だと思われていました。しかし、この最期の言葉によって、彼が本当に求めていたのは「弟との平凡な日常(キャッチボール)」であったことが明かされます。

アキらしいシーン

銃の魔人となり、無意識下でデンジを襲うアキ。彼の中の心象風景は、弟との「雪合戦」というトラウマの象徴です。

しかし、デンジとの壮絶な戦い(=雪合戦)の果てに、彼は本当にやりたかった「キャッチボール」を思い出す。復讐のためではなく、ただ家族との温かい時間を取り戻したかった。

デンジが初めて見せる号泣と、すべてから解放されたかのようなアキの無邪気な笑顔の対比が、この結末の無慈悲さと悲しさを際立たせています。

レゼの名言・セリフ

名言・セリフ5
  • 「田舎のネズミと都会のネズミどっちがいい?」
  • 「デンジ君もハダカなっちゃお、どうせ暗くて見えないよ 」
  • 「デンジ君の知らない事できない事、私が全部教えてあげる 」
  • 「皆殺しコースかな」
  • 「デンジ君ホントはね、私も学校いった事なかったの」

「田舎のネズミと都会のネズミどっちがいい?」

登場 第5巻 第42話「泳ぎ方を教えて」

このセリフは、レゼの「本質的な価値観」と「隠された願望」を読み解く上で非常に重要な鍵となるため選びました。

デンジを誘惑する大胆な言動とは裏腹に、彼女がイソップ寓話を持ち出して「幸せのあり方」を問う姿は、彼女の内面的な思慮深さや、デンジとは異なる価値観を持っていることを示しています。

レゼらしいシーン

夜の学校という非日常的な空間で、レゼはこの哲学的な問いをデンジに投げかけます。

デンジが「都会のネズミ」(=マキマさんの美味しいディナー)を選ぶのに対し、レゼは「田舎派」であると答えます。
この「田舎派」という答えは、彼女が本心では「兵器」として利用される刺激的で危険な日常(都会のネズミ)よりも、平凡でも穏やかで安全な暮らし(田舎のネズミ)を求めていることの強烈な暗示となっています。

一見、デンジとの知的な会話を楽しんでいるミステリアスな少女のように見えますが、物語の結末(デンジと一緒に田舎へ逃げようとしたこと、学校に行ったことがなかったという告白)を踏まえると、この問いかけは彼女自身の切実な願望そのものだったと分かり、非常に切なく響く名シーンです。

また、この会話が後のマキマの能力の重要な伏線として機能している点も、チェンソーマンという作品の構成力を示す見事なセリフと言えます。

「デンジ君もハダカなっちゃお、どうせ暗くて見えないよ」

登場 第5巻 第42話「泳ぎ方を教えて」

このセリフは、レゼの「魔性の女」としての一面と、デンジの心を掴む積極性を象徴する言葉として選びました。

デンジが抱く「学校」への憧れを叶える形で夜の学校に忍び込み、さらにプールでためらいなく全裸になるという行動は、デンジの純朴な心を一瞬で奪うのに十分すぎる破壊力を持っています。

レゼらしいシーン

「暗くて見えないよ」という言葉とは裏腹に、デンジを強烈に意識させる状況を作り出す。

この「無邪気さを装った大胆さ」こそがレゼの魅力であり、彼女の危うさでもあります。デンジを手玉に取るような振る舞いでありながら、どこか彼女自身もその状況を楽しんでいるようにも見える。

ロマンチックでありながら非常に扇情的な、レゼ編を代表する名シーンです。

「デンジ君の知らない事できない事、私が全部教えてあげる」

登場 第5巻 第42話「泳ぎ方を教えて」

デンジが抱える「無知であること」への劣等感や、「普通の生活」への渇望に完璧に寄り添うセリフだからです。

デンジにとってレゼは、まさに理想の「お姉さん」であり「先生」のような存在として現れます。この言葉は、デンジの承認欲求と好奇心を的確に刺激する、非常に巧みな誘い文句です。

レゼらしいシーン

夜のプールというシチュエーションでこのセリフを言うことで、デンジの心を完全に篭絡しようとするレゼの意図(当初は任務として)が強く表れています。

しかし物語の最後を知ると、このセリフは「彼女自身も何も知らなかった(学校に行ったことがなかった)」という悲しい事実への皮肉な伏線にもなっており、より深く印象に残る言葉となります。

「皆殺しコースかな」

登場 第5巻 第45話「爆発日和」

彼女の戦闘員としての冷酷な側面が、端的に表れたセリフです。

まるでゲームの難易度でも選ぶかのように「皆殺し」を口にする姿は、デンジに見せていた優しい顔とは真逆の「兵器」としての異常性を強調しています。

レゼらしいシーン

可愛らしい笑顔、あるいは無表情のままこの恐ろしい言葉を口にするギャップこそが、レゼの魅力であり恐ろしさです。

彼女にとって殺戮が日常であり、任務遂行のための単なる「作業」でしかないことが伝わります。デンジとの交流が束の間の「演技」であったことを(この時点では)強く印象付けるシーンです。

「デンジ君ホントはね、私も学校いった事なかったの」

登場 第5巻 第52話「失恋・花・チェンソー」

レゼ編の結末として、彼女の「本心」が明かされる最も重要なセリフです。

デンジを騙すための方便だと思われていた「学校への憧れ」が、彼女自身の本当の願いでもあったことが判明します。

この一言で、彼女が「魔性の女」でも「冷酷な兵器」でもなく、デンジと同じ境遇の「普通の少女」であったことが明かされます。

レゼらしいシーン

デンジとの待ち合わせ場所(カフェ)に向かおうとした矢先、マキマ(あるいは天使の悪魔)によって殺されてしまう。

その最期にこの本音がこぼれることで、物語は強烈な悲劇性と切なさを帯びます。デンジとレゼは、もし出会い方が違えば本当に幸せになれたかもしれない。

そう思わせる、レゼというキャラクターの人間的な側面が凝縮された、忘れられない最期のシーンです。

マキマのセリフから読み取れる『チェンソーマン』という作品

引用/チェンソーマン公式サイト(Ep09 京都より)

これまでマキマという人物の印象的なセリフを個別に見てきましたが、彼女の言葉は単なる名言に留まりません。

マキマが発するセリフこそが、『チェンソーマン』という作品の冷徹な世界観と、物語の根幹をなすテーマそのものを映し出しています。

マキマの言葉が示す「不条理な世界観」

マキマのセリフから見えてくるのは、「より良い世界のためなら、小さな犠牲は厭わない」という冷徹な価値観です。彼女が語る「必要悪」や「公安」としての大義は、一見すると正論のようにも聞こえます。

例えば、レゼとの会話でも引用された「田舎のネズミと都会のネズミ」の寓話は、まさにこの作品の世界観を象徴しています。

マキマが目指すのは、一見すると平和で安全(しかし完全に管理された)な「都会のネズミ」の世界です。そこでは個人の幸福や自由、あるいは命さえも、より大きな「秩序」や彼女の「目的」のために、あっけなく踏みにじられます。

デンジたちが直面する過酷な現実の多くは、マキマという強大な存在によって「仕組まれた」ものであり、彼女のセリフは、この世界の不条理さと残酷さを読者に突きつける役割を担っています。

「支配の悪魔」としての言葉の重み

マキマが「支配の悪魔」である以上、彼女が発する「言葉」は文字通りの「力」を持ちます。

彼女のセリフは、単なるコミュニケーションではなく、他者を思い通りに動かすための「呪い」「命令」そのものです。

「これは命令です」「ダメ」といった短い言葉が、相手の意思に関わらず絶対的な強制力を持つ。

彼女がデンジに見せた優しさや、彼に与えた「普通の生活」すら、犬を調教し、自分にとって都合の良い存在に作り変えるような「支配」の一環に過ぎませんでした。

彼女にとって、他者は対等な人間ではなく、全てが「支配」の対象です。

その冷徹な本質が、彼女の丁寧な口調や穏やかな表情とは裏腹に、セリフの端々から滲み出ているのです。

作品のテーマ:「無知」と「支配」

マキマのセリフは、『チェンソーマン』という作品の核心的なテーマである「無知」と「支配」の対立構造を明確にしています。

主人公のデンジは、難しいことを考えず、本能的な欲求(=無知)のままに行動します。
一方、マキマは全ての情報と力を「知」り、全てを「支配」しようとします。

デンジが求める「普通の幸せ」は、マキマの視点から見れば「支配される側の幸せ」でしかありません。

マキマのセリフは、読者に対して「何も知らずに生きる幸福(デンジ)と、全てを知った上で管理しようとする支配(マキマ)、どちらが本当の幸せなのか?」という重い問いを投げかけ続けています。

彼女の言葉は、この物語の背骨そのものなのです。

【まとめ】マキマのセリフは彼女の「支配」そのもの

今回は、『マキマ』の名言・名セリフを振り返ってきました。

さらに、後半ではデンジの欲望、アキの葛藤、パワーの傲慢さ、レゼの刹那的な願い。それぞれが強烈な個性を放っていました。

しかし、物語全体を俯瞰したとき、その中心には常にマキマの存在がありました。 彼女の言葉は、時にデンジに「普通の幸せ」という餌を与え、時にアキに残酷な「選択」を迫り、時に読者すらも魅了する「優しさ」を装います。

ですが、本質的にマキマのセリフは、彼女の能力である「支配」そのものです。

一つ一つの言葉が他者の思考を縛り、行動を操り、運命さえも決定づける。彼女が発する全ての言葉は、彼女の壮大な目的を達成するための伏線であり、道具でした。

『チェンソーマン』第一部の物語がこれほどまでに強烈な印象を残すのは、マキマという絶対的な「支配者」が放つ、抗いようのない言葉の魅力と恐怖に、私たち読者自身が囚われてしまったからに他なりません。

この記事を読んだ後、もう一度彼女のセリフを読み返してみてください。

その丁寧な言葉遣いの裏に隠された、底知れぬ「支配」の意図に、改めて気づかされるはずです。

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