葬送のフリーレンは面白い?つまらない?「第1話が最終回」から始まる名作を徹底解説

葬送のフリーレンは面白い?つまらない?「第1話が最終回」から始まる名作を徹底解説
  • 本当に面白いか知りたい
  • つまらないという噂の真偽
  • 自分に合う作品か知りたい
  • 今から見始める価値はあるか

引用/葬送のフリーレン 公式サイト #23 迷宮攻略

そんなふうに思って、食わず嫌いをしている方はいませんか?

実はこのファンタジー設定、人間ドラマを描くための「舞台装置(仕掛け)」に過ぎないのです。 毎日忙しい社会人の方にこそ、この作品はおすすめです。

結論

見る前に一つだけ「正直な結論」をお伝えしておきます。
この作品は、見る人の好みに大きく左右されます。

本作は魔王討伐後を描く「静かで心に沁みる」物語です。派手なアクションや衝撃展開を求める人には向きません。

ですが、長く付き合えば確実に深みが増していく、噛めば噛むほど味が出る名作であることは保証します。

その上で、今あなたがこの作品を見るべきか、すぐにわかる診断してみてください。

\ ズバリ判定 /

この作品が「向いている」のはこんなタイプ

【見るのをおすすめしない人】
  • 過程はどうでもいい!「秒速で敵を倒す爽快感」が命
  • 考えるな感じろ!「ド派手な爆発アクション」至上主義
  • 手に汗握る「ギリギリの死闘」以外は認めない
【絶対に見てほしい人】
  • 映画のような「静寂」や「余白」を愛せる人
  • ふと、疎遠になった友人の顔が浮かんで切なくなる夜がある
  • 忙しい日々に心が乾いていて、最近「いい涙」を流していない

もし「絶対に見てほしい人」に当てはまったら、ぜひこの記事を読んでみてください。 なぜこの作品が大人の心に深く刺さるのか、その理由をわかりやすく解説します。

【重要】ネタバレ注意

※これより先は、「葬送のフリーレン」の核心に触れる内容(ネタバレ)が含まれています。アニメ派・原作マンガ未読の方は十分にご注意ください。

もくじ

葬送のフリーレンは面白い?第1話がいきなり「最終回」

引用/葬送のフリーレン 公式サイト #13 同族嫌悪

普通の冒険ファンタジーは、「勇者が旅に出る」ところから始まりますよね。 でも、この作品は逆です。

なんと、「魔王を倒した後」から物語が始まります。

普通のRPGとフリーレンの違い

普通のRPG
旅立ち ➡ 修行 ➡ 魔王討伐(END)
葬送のフリーレン
魔王討伐(START) ➡ 人間を知る旅
  • 世界はすでに平和
  • 勇者たちは、おじいさんになっている
  • 冒険の終わりの「お祝い」をしている

普通のアニメなら「最終回」になるようなシーンが、第1話なんです。

さらに衝撃的なのは、冒頭からいきなり「50年」という時間が経過すること。

「じゃあ、また50年後に」 そう軽く約束して再会した時、かつてのイケメン勇者は腰の曲がったおじいちゃんになっていました。一方、エルフである主人公は、少女の姿のまま。

10年という時間の感じ方

人間(ヒンメル)にとっての10年

人生の大部分(青春の全て)

エルフ(フリーレン)にとっての10年

※ほんの一瞬(まばたき程度)

「ハッピーエンドのその後には、残酷な『老い』と『別れ』が待っている」

そんな現実を突きつけられた主人公が、勇者の葬儀で涙を流すところから本当の物語が動き出します。 まさにタイトルの通り、「葬送(おくりだすこと)」から始まる、異色のファンタジーなのです。

派手さは少ないが「退屈しない」魅力4選

引用/葬送のフリーレン 公式サイト #17 じゃあ元気で

「バトルが少なくてつまらない」という意見もたまに聞きます。 確かに、『鬼滅の刃』のようなド派手な「動」の面白さを求めると、肩透かしを食らうかもしれません。

要素 王道バトル(鬼滅など) 葬送のフリーレン
魅力 派手なアクション(動) 静かな余韻・会話(静)
感情 熱血・興奮 切なさ・癒やし
例え ジェットコースター 美術館・映画

しかし、この作品には日本的な「わびさび」にも通じる、徹底した「静」の魅力があるんです。

ついつい見てしまう「退屈しない」理由を、4つに絞って紹介します。

「退屈しない」魅力4
  • セリフではなく「間」で語る演出
  • 主人公が最初から「最強」。なろう系とは違う面白さ
  • 師匠を超える?弟子の成長も見どころ
  • 徐々に明かされる「過去」がミステリーのように面白い

1. セリフではなく「間」で語る演出

このアニメは、とにかく「静けさ」が素晴らしいです。

キャラクターがあまりベラベラと喋りません。 そのかわり、「沈黙」や「間(ま)」で感情を伝えてきます。

短い言葉と、美しい映像だけで、絆や切なさが伝わってくる。 映画のような雰囲気が好きな人には、たまらない演出です。

(※注意点) 昨今流行りの、スマホをいじりながら見る「ながら見」には向きません。 ふとした表情の変化に意味があるので、この作品を見る時だけはスマホを置いて、じっくり画面に向き合ってみてください。

2. 主人公が最初から「最強」。なろう系とは違う面白さ

主人公のフリーレンは、すでに魔王を倒した伝説の魔法使いです。レベル1から育てるのではなく、最初からレベルMAXの状態です。

ゲームでも「強くてニューゲーム」が必ずしも面白いとは限りませんが、この作品は違います。

フリーレンは最強のくせに、朝起きるのが苦手だったり、ミミック(宝箱の罠)に引っかかったりと、かなり抜けていて隙だらけなんです。

さらに、伝説の魔法使いなのに「服が透けて見える魔法」「赤りんごを青りんごに変える魔法」など、役に立たないくだらない魔法を嬉々として集めるオタク気質な一面も。

「大丈夫かな?」と一瞬不安にさせておいて、いざという時は圧倒的な強さで解決する。

「なんだ、全然大丈夫じゃないか」というこの安心感は、まるで「水戸黄門」や「スカッとジャパン」のような気持ちよさがあります。

3. 師匠を超える?弟子の成長も見どころ

フリーレンと一緒に旅をする、弟子のフェルンも重要です。

フェルンは、天才的な才能を持っています。 師匠を超えるポテンシャルを秘めたその姿は、まさに少年マンガの王道、「ドラゴンボール」の孫悟飯パターンです。

  • 伝説の師匠(フリーレン)
  • 新時代の弟子(フェルン)

「やっぱり師匠には敵わない」という場面もあれば、「いつか超えるかも」と思わせる場面もある。

この2人のバランスが絶妙なので、飽きずに見ていられます。

4. 徐々に明かされる「過去」がミステリーのように面白い

物語自体は未来(魔王討伐後)へ進んでいきますが、実は「過去の謎解き」がメインでもあります。

  • あの時、勇者はなぜ笑ったのか?
  • 実は勇者の剣に選ばれていなかった?

旅をする中で、かつての仲間たちの「真実」がパズルのピースのように埋まっていきます。

ただのほのぼの旅行かと思いきや、ミステリー小説を読んでいるような「気づき」の快感があるのも、退屈しない大きな理由です。

【深掘り】30代以上の大人に「激刺さり」する理由

この作品の最大のテーマは、「後悔」と「人間を知る旅」です。

1000年以上生きるエルフのフリーレンにとって、人間の一生はほんの一瞬。 かつての仲間が老いて死んだとき、彼女は涙を流してこう言いました。

「人間の寿命は短いってわかっていたのに、なんでもっと知ろうとしなかったんだろう」

実はこのセリフこそが、30代以上の大人に「激刺さり」するポイントなんです。

なぜなら、フリーレンの感じる痛みは、私たちの「現実の悩み」とまったく同じだからです。

  • 学生時代の友人と、いつの間にか疎遠になってしまった
  • 親孝行したいと思った時には、親はもう小さくなっていた
  • 忙しさにかまけて、大切な人との会話を後回しにしている

大人になると、時間の流れが早く感じますよね。 「いつでも会える」と思っていた人が、いつの間にかいなくなってしまう。

登場するおじいちゃん、おばあちゃんたちの姿も泣けます。 失った妻との約束を守る老人や、認知症になっても大切な魔法だけは覚えている老人。 彼らが「人生の残り時間」で何をするのか、その生き様もまた、涙なしでは見られません。

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そしてもう一つ、大人だからこそ気づいてしまう「切ない恋心」もあります。

実は勇者ヒンメルは、生涯フリーレンに想いを寄せていた節があります。 しかし、寿命の違う彼女を縛らないためか、彼はその想いを告げることなく世を去りました。

フリーレンがその不器用な愛に気づくのは、いつも彼がいなくなった後。

この「秘めた恋心」を知ってから第1話を見返すと、ヒンメルの言葉一つ一つが全く違った意味に聞こえて、涙腺が崩壊すること間違いなしです。

フリーレンの姿は、そんな私たちに「今ある時間を大切にしよう」と教えてくれる、教科書のような存在なのです。

ただのファンタジーではなく、人生の切なさをリアルに描いているからこそ、大人の涙を誘うんですね。

【余談】世界観の評価「ハンバーグ」など現代語への賛否も

引用/葬送のフリーレン 公式サイト #12 本物の勇者

この作品の世界観は、とても細かく作られています。 特に「人間」と「魔族」は絶対に分かり合えない、という設定はかなり深いです。

言葉を話す魔物の恐怖

本作の魔族は、人間の言葉を話します。 しかしそれは、意思疎通のためではありません。「人間を油断させて捕食するため」に言葉を使っているのです。

「助けて」「お母さん」 そんな言葉を、意味もわからず獲物を誘き寄せるためだけに使う。

この「言葉が通じるのに、心は通じない」というゾッとするような設定が、ただのほのぼのファンタジーではない緊張感を生んでいます。

ハンバーグ論争

一方で、たまに「ハンバーグ」のような現代の言葉が出てきます。

  • 「ファンタジー(ドイツの地名由来の料理)なのにハンバーグ?」と冷める人
  • 「わかりやすくて良い(翻訳表現)」という人

ネットでも議論になりましたが、個人的には「アリ」です。 なぜなら、このハンバーグは「師匠が弟子の誕生日に作ってくれる特別なご馳走」として登場するからです。

名称こそ現代的ですが、そこに込められた「不器用な師匠の愛」は本物。

名前の違和感よりも、エピソードの温かさが勝る。それもまた、この作品の魅力の一つです。

【類似作品】この雰囲気が好きなら、きっとハマる3選

『葬送のフリーレン』のような、静かで、少し切なくて、考えさせられる作品。

そんな「大人のファンタジー」や「旅物語」が好きな方に、あわせておすすめしたい名作(前例)を紹介します。

1. ヴァイオレット・エヴァーガーデン

引用/TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

共通点 感情を知る旅、圧倒的な映像美、号泣必至

「愛してる」の意味を知るために、手紙の代筆屋として働く少女の物語です。

主人公が感情に乏しく、少しずつ「人間の心」を理解していく過程は、フリーレンと非常に似ています。 作画の美しさはアニメ界でもトップクラス。

「毎話泣ける」と言われるほどの感動を味わいたいなら、これ一択です。

2. キノの旅 -the Beautiful World-

引用/キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 公式サイト

共通点 淡々とした旅、寓話的なメッセージ、ドライな主人公

主人公のキノが、喋るバイクと共に色々な国を旅する物語です。

一つの国に3日間だけ滞在し、その国の奇妙な風習や人間模様を観察して去っていく。

フリーレンほどウェット(情緒的)ではありませんが、旅を通して人間の本質を浮き彫りにする「大人の寓話」としての完成度はピカイチです。

3. 蟲師(むしし)

引用/蟲師 公式サイト

共通点 静寂、わびさび、不思議な世界観

もし、フリーレンの「静かな間(ま)」や「自然の描写」が好きなら、『蟲師』もおすすめです。

日本古来の原風景のような世界で、ヒトならざるもの「蟲」と人々との関わりを描きます。 派手なバトルはありません。

あるのは、静かで厳かな雰囲気と、深い余韻だけ。 夜にお酒を飲みながら見るのに、これほど適したアニメはありません。

まとめ|私のひとこと(感想です。)

「萌え絵のファンタジーだから」と避けているなら、本当にもったいないです!

一見キラキラした世界観ですが、中身は驚くほど骨太な人間ドラマです。 第1話を見るだけで、そのイメージはガラッと変わるはずです。

アニメを見て続きが気になったら、ぜひ原作漫画も手に取ってみてください。(特に中盤の「黄金郷のマハト編」は傑作です)

アニメの続き、屈指の名エピソード
「黄金郷のマハト編」とは

原作9〜11巻に収録。ファンの間で「一番泣ける」と評される、美しくも残酷な追憶の物語です。

敵なのに切ない
「人間と仲良くなりたい」と願った魔族の、あまりに悲しい結末。
おじいちゃんが激アツ
老魔法使い「デンケン」が、人生の全てを賭けて戦う姿がカッコ良すぎる。
「言葉」の怖さ
人間と魔族。言葉は同じなのに「心」が通じない恐怖と悲しさが描かれる。

アニメ派の人も、ここだけは漫画で読む価値アリです。

静かな夜に、お酒でも飲みながらゆっくり観てほしい。 そんな「大人のためのアニメ」です。

まだ見ていない人は、ぜひ一度チェックしてみてください。

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